バッテリ

バッテリについて
ルール上、使用できるバッテリは「単三アルカリ電池、単三2次電池」である。
単三形電池の判断基準は、次の記号が表示・明記されている物である。
 -アルカリ電池:LR6(JIS)、AM3(国内旧称)、単三形(国内通称)、AA(米国内通称)
 -2次電池:AA(米国内通称)

バッテリの種類

ニッケル・水素充電池(Ni-MH)

 正極に水酸化ニッケル、負極に水素吸蔵合金、電解液に濃水酸化カリウム水溶液を用いた充電池である。
 容量密度はNi-Cdより高いが、電流はNi-Cdの方が流せる。
 ↓Ni-MHバッテリを8本パック化したもの
 nimh_eneloop.JPG
 ニッケル水素電池は、出力電圧が1.2V、エネルギー密度が理論値で217Wh/kg、実効値で50~60Wh/kg。
 エネループライトが人気でよく使用されている。8本で150g程。
 通常のエネループは8本合せて60g程重いが電流は比較的多く流せる。
 タミヤから出ているネオチャンプはエネループライトとほぼ同じ特性だが
 若干パワーが出やすい。値段は2個1000円と高価。
 サイクルエナジーシルバーは安価だがあまりパワーは出ない模様。
 代表例:eneloop(パナソニック)

ニッケル・カドミウム蓄電池(Ni-Cd)

 正極に水酸化ニッケル、負極に水酸化カドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いた蓄電池である。
 大電流を流す事が可能だが、容量密度はNi-MHより劣る。
 入手性に難あり。
 ↓Ni-Cdバッテリを8本パック化したもの
 nicd_kr1100.JPG
 代表例:カドニカ(三洋)

ニッケル亜鉛蓄電池(Ni-Zn)

 ニッケル亜鉛電池は、出力電圧が1.73V、エネルギー密度が理論値で334Wh/kg、実効値で50~100Wh/kg。
 材料の亜鉛が、ニッケル水素電池の水素吸蔵合金(希土類元素の混合物)と比べて、安価で入手しやすい。
 元から電圧が高いため、危険なZAP処理を施す必要も無く安全に使用できる。
 nizn.jpg
 ↓販売店
 代表例:PowerGenix(公称容量:2500mWh)

アルカリ乾電池

 正極に二酸化マンガンと黒鉛の粉末、負極に亜鉛、水酸化カリウムの電解液に塩化亜鉛などを用いた乾電池である。
 初期の電圧は高いのでベーシッククラスの場合こちらのほうが速度が出る場合がある。
 使い捨て電池であるため電池ホルダ、スナップを使用する必要がある。
 充電しての再利用ができないため経済的でない場合がある。
 家電量販店やコンビニエンスストアで入手できるため大会当日でも電池を入手しやすい。
 代表例:エボルタ(パナソニック)

性能向上

ZAP(ザップ)処理

 エネループなどのニッケル水素蓄電池に瞬間的に高電圧を加えることで、内部抵抗を小さくし電圧をアップさせる処理。
 ↓ZAP装置の一例

マッチド処理

 性能の良いバッテリを1セルずつ選定してパック化すること。
 性能が良いとは内部抵抗が小さく、放電特性が良いことである。

  • 最終更新:2016-02-27 13:48:44

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